モンタナは、アメリカ戦艦の伝統的なスタイルを完璧に体現しています。実戦でその主砲が火を噴くことはありませんでしたが、このTier Xの怪物は圧倒的な火力を誇り、比類なきタフさで敵の攻撃を耐え抜きます。12門の406mm砲を使い込んできた経験から言わせてもらえば、この艦は無謀に突撃するのではなく、知的に一歩引いて戦うことで真価を発揮します。アイオワ級を上回る巨体、強化された装甲、そして4基目の砲塔。ギミックに頼る艦に目移りする必要はありません。モンタナは、その素直な精度、膨大なHP、そして不用意な敵を粉砕する斉射火力によって、着実に勝利を積み重ねる一隻です。
モンタナ性能諸元
| パラメーター | 数値 |
|---|---|
| 継戦能力(HP) | 96,300 |
| 購入価格 | 20,800,000 クレジット |
| 研究コスト | 247,000 XP |
| 主砲 | 406 mm/50 Mk.7 (4 × 3) |
| 主砲装填時間 | 30 秒 |
| 主砲180°旋回時間 | 45 秒 |
| 主砲射程 | 17.4 km (Legends); 23.65 km (wiki) |
| 最大散布界 | 296 m |
| HE弾最大ダメージ | 5,700 |
| HE弾火災発生率 | 36% |
| HE弾初速/重量 | 820 m/s; 862 kg |
| AP弾最大ダメージ | 13,500 |
| AP弾初速/重量 | 762 m/s; 1,225 kg |
| 副砲兵装 | 127 mm/54 Mk.16 (10 × 2) |
| 副砲射程 | 5.0 km (Legends); 7.3 km (wiki) |
| 副砲発射速度/装填 | 15 発/分; 4 秒 |
| 副砲HE弾最大ダメージ | 1,800 |
| 副砲HE弾火災発生率 | 9% |
| 対空兵装 | 多層防御(詳細は後述) |
| 最大速力 | 30.0 ノット |
| 旋回半径 | 950 m |
| 転舵所要時間 | 22.2 秒(初期状態) |
| 海面発見距離 | 17.29 km (wiki); 16 km (Legends) |
| 航空発見距離 | 12.91 km (wiki); 12.8 km (Legends) |
| 煙幕内発砲後の発見距離 | 17.38 km (wiki); 15.5 km (Legends) |
| 対水雷防御 | 37% (Legends) |
「器用貧乏」という言葉はモンタナには当てはまりません。コンカラーのような超回復も、ライバル艦のような魚雷もありませんが、安定したダメージ、戦闘を長引かせる耐久性、そして扱いやすさが、Tier Xの戦場を支え続けています。
欠点も明確です:初期状態で22.2秒という転舵所要時間は回避行動に支障をきたします。戦艦としては隠蔽性も低く、腹を見せれば一斉射で沈みかねません。弾速も遅いため、数試合こなして偏差の感覚を掴む必要があります。
12門の主砲による圧倒的な火力
3連装4基の構成は、World of Warshipsでも屈指のAP弾斉射火力を誇ります。
30秒ごとに放たれる12門の406mm砲は、一見地味に思えるかもしれませんが、他艦が散布界に泣く中で着実に命中弾を積み重ねます。AP弾の最大ダメージは13,500、初速は762 m/s。HE弾は5,700ダメージで火災率36%と堅実ですが、英戦や独戦ほどの爆発力はありません。基本はAP弾を使い、角度をつけた敵にはHE弾、腹を見せた敵にはAP弾でバイタルパートを狙いましょう。30mm装甲を強制貫通できないため、クレムリンやコンカラーの艦首には弾かれますが、大和には正面から抜かれることもあります。ターゲットを慎重に選び、忍耐強くチャンスを待ちましょう。
弾道は山なりで、16km先の目標に届くまで10秒ほどかかります。巡洋艦を狙う際は大きめに偏差を取りましょう。しかし、精度は優秀で、ドイツ戦艦のように弾が散らばることはありません。アップグレードでさらに精度を特化させれば、20〜30°の角度を維持したまま、前部砲塔2基を使いつつ、わずかに腹を見せるだけで全門斉射が可能です。
副砲は127mm連装砲10基(計20門)を備え、射程は5〜7.3km、火災率は9%です。しかし、モンタナはインファイターではないため、副砲特化ビルドはおすすめしません。接近してきた駆逐艦を追い払う程度に考えましょう。
対空防御性能
モンタナの対空砲火は艦載機を粉砕し、空母に攻撃を躊躇わせます。127mmからエリコンまで、幾重にも重なる対空網が強力です。
モンタナ対空兵装詳細
| 兵装タイプ | 基数×門数 | 継続ダメージ(DPS) | 射程 |
|---|---|---|---|
| 127 mm/54 Mk.16 | 10 × 2 | 157 | 5.19-5.2 km |
| 40 mm/56 Bofors | 20 × 4 | 318 | 3.5-3.51 km |
| 20 mm Oerlikon Mk20/Mk4 | 20 × 2 / 20 × 1 | 122 / 72 | 2-2.01 km |
中距離をカバーするボフォースは3.5kmで318 DPSを叩き出し、接近する機体を次々と撃墜します。127mmが遠距離から警告を与え、エリコンが至近距離でトドメを刺します。
対空スキルやモジュールを積めば、空母にとっての天敵となります。優先対空セクターを指定し、味方と艦隊を組めば、敵機は攻撃を完了する前に溶けてなくなるでしょう。
機動力、装甲、そして生存性
初期状態の転舵所要時間は22.2秒と劣悪で、Tier X戦艦ワーストクラスです。魚雷や一斉射を回避するには、高度な先読みが求められます。
最大速力30ノットは優秀ですが、旋回半径950mが足を引っ張ります。完璧なポジショニングがなければ、手痛いダメージを受けるでしょう。「操舵装置改良2」で転舵を約17.8秒まで短縮するのはほぼ必須です。また、隠蔽を犠牲にしてでも「緊急対応」スキルで旋回性能を上げる選択肢もあります。
装甲面は非常に優秀です。457mmの装甲帯、38mmに強化された甲板、そしてアップデート0.6.6でバイタルパートの位置が下げられたことで、防御力が大幅に向上しました。腹を見せれば抜かれますが、適切に角度をつければ大半の砲弾を弾き返します。37%の対水雷防御も、角度さえ合っていれば魚雷の被害を最小限に抑えてくれます。
96,300のHPに加え、他艦(0.5%)より優れた修理班(0.66%)の回復量により、驚異的な粘り強さを発揮します。この耐久力は、試合終盤の押し込みのために温存しておきましょう。
隠蔽性と発見距離
隠蔽性は最悪です。海面発見距離はWiki値で17.29km、Legendsで16kmと、マップのどこにいても見つかるレベルです。戦艦、巡洋艦、駆逐艦のすべてに先制発見されます。航空発見距離も約13kmあり、空母にも早期にマークされます。煙幕内発砲後の発見距離も長いため、隠れて撃つことは不可能です。
隠れることは諦め、堂々と戦いましょう。12〜15kmの距離を保ち、味方の駆逐艦や巡洋艦に視界を確保してもらう必要があります。ミニマップを注視し、一度決めた進路は慎重に進みましょう。隠蔽スキルやモジュールで10%ほど改善できますが、それでも「見つかっている前提」での立ち回りが求められます。
消耗品と戦略的運用
消耗品の使用タイミングが勝敗を分けます。序盤の無駄遣いは終盤の敗北に直結します。
応急工作班:動作時間20秒、準備時間80秒、使用回数無制限。火災1箇所程度なら無視し、浸水や複数箇所の火災が発生した瞬間に使いましょう。敵は工作班を使わせようと狙ってきます。
修理班:毎秒481回復(28秒間)、準備時間80秒、3回使用可能。1回で約13,000 HPを回復します。HPが25〜35%削られたら一度戦線を離脱し、安全に回復しましょう。瀕死になるまで待つ必要はありません。
水上戦闘機:動作時間90秒、準備時間80秒、6回使用可能。空母がいる試合でのみ有効ですが、基本的には観測機の方が有用です。
着弾観測機:主砲散布界-10%、動作時間30秒、準備時間200秒、6回使用可能。視界の確保、魚雷の早期発見、射程の延伸に役立つ非常に重要なツールです。
副砲照準精度の向上:動作時間30秒、準備時間160秒、3回使用可能。接近戦での最後の手段ですが、モンタナでは優先度は低いです。
おすすめのアップグレードとモジュール
モジュールの選択で艦の挙動が劇的に変わります。プレイスタイルに合わせて選びましょう。
モンタナ推奨アップグレード
| スロット | アップグレード名 | 効果/備考 |
|---|---|---|
| 1 | 主兵装改良1 | 主砲の機能停止を防ぎます。主砲を失うことは致命的なため必須です。 |
| 2 | ダメージコントロールシステム改良1 | 火災と浸水の時間を短縮し、継続ダメージを抑えます。 |
| 3 | 主砲改良2 / 副兵装改良2 | 主砲旋回速度+20%の主砲改良が推奨です。副砲特化はモンタナには向きません。 |
| 4 | ダメージコントロールシステム改良2 / 操舵装置改良1 | 転舵所要時間を20%短縮する操舵装置改良がほぼ必須です。 |
| 5 | 隠蔽システム改良1 / 強化型緊急対応 | 隠蔽-10%が標準ですが、転舵と耐性を極限まで高めるなら緊急対応もアリです。 |
| 6 | 射撃管制室改良2 | 主砲散布界-10%。モンタナの精度という長所を伸ばすために不可欠です。 |
私の推奨構成:主兵装1、ダメコン1、主砲2、操舵1、緊急対応、射撃管制2。隠蔽よりも回避と生存性を重視した構成です。慎重に戦いたい場合はスロット5を隠蔽にしましょう。
モンタナ向け艦長スキル
スキルの選択が、ただの戦艦を「キャリーできる戦艦」に変えます。
艦長スキル解説
| Tier | スキル名 | 効果の概要 | 重要度 |
|---|---|---|---|
| 1 | 砲手 | 弾種切り替え時間-40% | ★★ |
| 1 | 爆発物専門家 | HE弾火災率+1%、対潜兵装爆発半径+15% | ★ |
| 1 | 消耗品専門家 | 消耗品の準備時間-7.5%(工作班/修理班除く) | ★★ |
| 1 | 緊急修理専門家 | 工作班/修理班の準備時間-3% | ★★ |
| 1 | 予防整備 | モジュールの機能停止確率-30% | ★★ |
| 2 | 歯車のグリスアップ | 主砲旋回速度+20% | ★★ |
| 2 | 対空・対潜専門家 | 対空ダメージ+15%、対潜ダメージ+10% | ★★ |
| 3 | アドレナリン・ラッシュ | HP減少に伴い装填速度と対空火力が向上 | ★★★ |
| 3 | 耐熱清掃 | 修理・消火・浸水復旧時間-15% | ★★ |
| 3 | 修理班準備 | 潜在ダメージに応じて修理班の準備時間短縮と回数増加 | ★★ |
| 4 | 緊急修理専門家 | 工作班/修理班の使用回数+1、動作時間+10% | ★★★ |
| 4 | 隠蔽処理専門家 | 被発見距離-10% | ★★★ |
| 4 | 防火専門家 | 火災発生率-10%、最大火災箇所を3箇所に制限 | ★★★ |
基本構成:砲手、緊急修理、歯車、アドレナリン、耐熱、修理班準備、隠蔽、防火。これが最もバランスが良く、強力です。空母対策を強めるなら対空スキルを優先しましょう。
信号旗による性能強化
信号旗はわずかな差ですが、接戦での勝利を左右します。
推奨信号旗
| 信号旗 | 効果 | 重要度 |
|---|---|---|
| India Yankee | 消火時間-20% | ★★★ |
| India Delta | 修理班の回復量+20% | ★★★ |
| Juliet Yankee Bissotwo | 浸水復旧時間-20% | ★★ |
| Sierra Mike | 最大速力+5% | ★★ |
| November Foxtrot | 消耗品の準備時間-5% | ★★ |
India YankeeとIndia Deltaは必須です。これにより、モンタナの強みである耐久力がさらに盤石なものになります。
モンタナの戦い方:ポジショニングと意思決定
基本サイクル:12〜15kmでの狙撃、チームのサポート、敵のミスを突く。これを徹底すれば10万ダメージ超えも難しくありません。
12〜15kmの「スイートスポット」
この距離なら弾着が早く、魚雷も回避しやすく、敵の腹を確実に抜けます。12km以内は魚雷の餌食になりやすく、15km以上は偏差が難しくなります。遠距離は観測機を使って補いましょう。
チームを盾にする
孤立は死を意味します。駆逐艦に視界を取らせ、巡洋艦に接近を阻ませ、自分は後方から敵を粉砕します。駆逐艦が見えたら最優先で撃ちましょう。
角度、そしてさらなる角度
20〜30°の角度を維持すれば、ほとんどの砲弾を弾きます。常に角度を意識し、8〜10門の主砲を使える姿勢を保ちましょう。
速度と進路を常に変える
直線番長は格好の標的です。15秒ごとに5〜10°進路を変え、速度を微調整するだけで、敵の偏差を狂わせることができます。
モンタナのビルドバリエーション
標準的な対戦ビルド(安定性重視)
- モジュール:主兵装1、ダメコン1、主砲2、操舵1、隠蔽1、射撃管制2
- 艦長スキル:砲手、緊急修理、歯車、アドレナリン、耐熱、修理班準備、隠蔽、防火
アグレッシブな突撃ビルド(旋回重視)
- モジュール:主兵装1、ダメコン1、主砲2、操舵1、緊急対応、射撃管制2
- 艦長スキル:砲手、緊急修理、歯車、アドレナリン、修理班準備、耐熱、防火、激昂
強みと弱み
モンタナが優れている点:
- 圧倒的なAP弾斉射火力。腹を見せた敵に2万〜4万ダメージを与えることも珍しくありません。
- 優れた耐久性。96kのHPと強化された修理班により、同格戦艦の中でもトップクラスの生存性を誇ります。
- 強力な対空防御。単独でも艦載機を追い払い、艦隊の防空の要となります。
モンタナの課題:
- HE弾の火力が控えめ。火災を狙う戦い方では英戦や仏戦に劣ります。
- 転舵が重い。アップグレードなしでは魚雷の回避が困難です。
- 隠蔽性が低い。常に発見されていることを前提とした立ち回りが必要です。
史実:モンタナ級戦艦の設計
モンタナ級はアイオワ級の発展型として、速力よりも火力と防御力を極限まで追求した設計でした。
2026年の計画では、基準排水量63,000トン、満載排水量71,000トン、全長281mに達し、大和型に匹敵する巨艦となる予定でした。406mm/50 Mk7 3連装砲を4基搭載し、対空兵装も大幅に強化されるはずでした。
なぜ建造されなかったのか
5隻の建造が承認されていましたが、真珠湾攻撃後の戦況の変化により、空母の重要性が急増しました。33ノットのアイオワ級に対し、28ノット(ゲーム内では30ノット)のモンタナ級は空母に随伴するには遅すぎると判断され、2026年に建造計画は中止されました。
ゲームのアップデートと変遷
0.3.1でTier Xとして実装されて以来、多くの調整を受けてきました。
主なバランス調整履歴:
| パッチ | 変更内容 |
|---|---|
| 0.5.6 | 対空・副砲の強化、最大速力を28から30ノットへ上方修正。 |
| 0.6.6 | バイタルパートの位置を下げ、生存性が大幅に向上。 |
| 0.9.0 | 修理班の回復量を0.5%から0.66%へ強化。 |
| 0.10.0 | 副砲射程を7.3kmへ延伸。 |
モンタナは、アメリカ戦艦の頂点にふさわしい一隻です。派手なギミックはありませんが、確かな火力、強固な装甲、そしてプレイヤーの腕に応える素直な性能を持っています。Tier Xの戦場で、真の戦艦の力を体感してください。









